「木の家」にこだわる
木で建てる、尾本の家。山地が多く、水源が多く、自然豊かな国。
その中でも南に位置する四国は、夏でも冬でも湿度は日本の中でも高く、建築部材について「木」は最も身近な建材として暮らしを支え続けています。
「木の家」とりわけ無垢材を使った「家」には、しなやかな強さと快適な生活空間を兼ね備えます。
その特性を最大限に引き出すべく、大工職人たちが研磨してきた様々な施工技術は、現代になっても進化しながら伝承されています。
しかし近年、住宅の工業化の流れ等により自然素材である木材を使用しない住宅も増加しています。
様々な素材が住宅建築に用いられるようになった現代だからこそ 「木」 のよさに気付きます。
「木」 の良さとは。
日本の住宅は昔から木造住宅がほとんどで、玄関で靴を脱ぎ、木や畳の床での生活が中心で、寝転だり、裸足で家の中を歩きます。学校の体育館では、子供の頃から木の床で、座ったり運動したりしてきました。これは、木が生活するうえで人に合った建築材料だということです。また木には、優れた断熱性や湿度を調節する機能もあります。熱伝導率が低く、夏でも冬でも人が触っても熱による影響を受けません。木は建築材料としての長いの歴史を持っており、他の建築構造材料の歴史とは比べ物にならない実績があります。
戸建て住宅の構造は、大きく分けて「木」と「コンクリート」と「鉄」。多くの人たちが、住宅を建てるなら「木の家」に憧れを抱いています。それは、歴史のなかで「人と木」が、深い関わりをもってきたからです。最近の研究で、木が人にもたらす様々な効果やメリットが明らかになってきています。
木に囲まれた公園や森林を散歩するとなんだか気持ちいい。こんな経験をした事が一度はあると思います。心を落ち着かせてくれる。これは、樹木が発する香り。その中に、森林浴などで有名な揮発性物質のフィトンチッドという、抗菌、殺菌作用がある物質が含まれているからだといわれています。
「木」と「癒し」
スペクトル密度が周波数fに反比例するゆらぎのことを「1/f」ゆらぎといいます。「癒し」の効果を与えてくれる「ゆらぎ」は、身近にもあります。森のせせらぎや、砂浜の波の音、自然界には溢れています。また、お母さんに抱っこされた赤ちゃんが、スヤスヤと安心して眠るという光景は、お母さんの鼓動する心臓の音の中にある「1/fのゆらぎ」を、赤ちゃんが感じとっているからだといわれています。1/fゆらぎは、規則的な状態と不規則的な状態が「調和」された状態。実は木のなかにも、この「ゆらぎ」があります。木の表面にでた木目や断面の年輪など。木目や年輪の間隔のリズムやバランスが、人の心に「癒し」を与えてくれます。
「優しい自然素材」
地球温暖化は、世界でも深刻な問題となり、その原因のひとつが人為的な影響で起こっていると言われています。そのなか、注目されているのが木材等の環境にやさしい生物資源です。森林は、多くの二酸化炭素を吸収する事が広く知られています。木材に加工されてからも炭素を固定したり、再生可能な天然資源ということもあり、エコマテリアルと呼ばれることもあります。循環型社会を目指さなければならない中で、「木」は注目されています。
「木」という自然素材の特性が私たちに、もたらしてくれる様々な長所。木造建築のメリットが改めて見直されています。「木で家を建てる」こと、それは心地良い生活の場を提供するとともに、自然と共存してきた日本の文化を引き継ぐこと。 私たちは、これからも 「木の家」 にこだわります。